こんにちは、Ryoです。
Windowsアップデート(24H2)を実施してからNASの共有フォルダにアクセスできなくなり、エラーコードが「0x800704f8」セキュリティポリシーによる非認証のゲストアクセスブロック、「0x80004005」エラー特定できません、「0x80070035」ネットワークパスが見つかりませんなどが発生していましたので、その対処について書いていきます。
1.現象
上にも書きましたが、Windowsアップデート(24H2)によりセキュリティレベルが向上し、非認証のゲストアクセスがブロックされる仕様となったことによるもののようです。
そのため、アップデート後にアクセスしようとすると下の画像のようなエラーが表示されるようになっています。
2.対処
◆1)Windows資格情報の追加
先ずはWindows資格情報の追加を行う必要がありますので、コントロールパネル→ユーザーアカウント→Windows資格情報の管理→「Windows資格情報の追加」をクリックします。
「インターネットまたはネットワークのアドレス」欄については、接続したいNASのホスト名またはIPアドレスを入力します。ホスト名で接続したい場合は名前解決を行う必要(IPは接続できてもホスト名は不可のような場合)があれば、以前投稿のこちらの記事で対処を書いていますのでご参考までに。
ユーザー名とパスワードについては、NASに登録している情報(共有フォルダへのアクセス権限を設定したユーザ-情報)を入力しOKを押します。
資格情報を追加してNASの共有フォルダにアクセスできるようになればOKですが、それでもアクセス不可となる場合はグループポリシーを変更する必要があります。
ただし、グループポリシーを次項の方法で変更できるのはOSがWindows11 Proの場合ですので、Windows11 Homeの場合はこちらの記事で紹介されてる方法(PowerShellでコマンド実行)での対処が必要になります。
◆2)グループポリシーの設定変更(Windows11 Pro)
スタートボタン(Windowsマークのキー)+Rキーで「ファイル名を指定して実行」が開きますので、「 gpedit.msc 」と入力します。
ローカルグループポリシーエディターが立ち上がります。
コンピューターの構成→「管理用テンプレート」→「ネットワーク」→「Lanmanワークステーション」を選択し、その中の「安全でないゲストログオンを有効にする」をダブルクリックします。
開いた画面内で有効を選択し適用→OKをクリックすれば設定は完了ですので、PCを再起動します。
PC再起動後、NASの共有フォルダにアクセスできるようになっていると思います。
◆参考
上記対処をしてもPCを立ち上げるたびに、共有フォルダの資格情報入力を毎回求められるような場合は、登録されている資格情報を一旦削除して再度登録することで解決できます。
3.まとめ
セキュリティレベルを向上させるアップデートに対してNASなどの製品側が足並みをそろえることは難しく、このようなケースは今後も多々あるかと思います。
今回書いている内容はPC側のセキュリティ設定を緩和させる方向(ゲストログオンが有効)になるのでセキュリティー上のリスクが生じますから、くれぐれもリスク内容を理解したうえで実施し、PC側の対処を怠らない(Windows更新、セキュリティソフト利用など)ようご注意いただければと思います。
以上、NAS共有フォルダにアクセスできない場合の対処についてでした!今回の記事が何かの参考になれば幸いです。
Ryo