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同僚との距離感や付き合い方とは?

会社勤めの雑感
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共に仕事をして、共に悩み、共に愚痴を言いあい、共に競り合い、お互いを尊重する。。。
この様な理想的な関係を築ければ最高ですが現実的には中々難しいと思います。
同僚との関係、付き合い方を私の経験を踏まえて述べてみます。

ここで言う同僚とは、上司を除く「先輩・同期・後輩」を指すものとして
読んでいただければと思います。

 

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1.同僚と共有する時間

会社員ですから、当然1日の内最低でも8時間は過ごしますよね。
仮に1日平均8時間、年間労働日数245日とすると会社で過ごす時間は
1960時間/年になります。

そして、年間休日を120日として家族や親しい友人達と過ごす時間を
16時間/日(睡眠時間を除く)とすると、1920時間/年となり、
会社で過ごす時間とほぼ同等になります。

従って同僚とは定年を迎えるまでの「人生の約50%を共有する」ということですね。
実際は残業や出張等もありますから、50%以上かもしれません。

 

・・・こうして考えると仕事=人生みたいで悲しくもありますね。

 

2.同僚との距離感

同僚と言っても、気が合う合わないとか好き嫌いが当然ある訳ですが、むしろ気が合わなかったり嫌いな人達との関係が距離感としては「適正」だと考えてます。

自分と反りが合わない人達の場合、会社や上司、仕事に関する愚痴を話したり、自分の弱みを見せたりすることは無いでしょうし、業務上必要な事以外の接点は持ちませんよね?それが理由です。

どうしても共有する時間が長く、気が合う相手だと安心感があって気持ちが緩みますから無条件で相手を信用してしまいがちです。そうなると無意識に同僚から友人の様な錯覚に陥っていきますので、愚痴や弱み、時には誹謗中傷等を話たりしても大丈夫、味方だからと自分で思い込んでしまうことがありませんか?

残念ながら、気が合って仲良くしてる同僚でも相手は「そんなこと全く思っていない」です。

◆事例

私の経験上、身近な事例を紹介します。

Aさんが業務上腹に据えかねることがあって同僚の後輩を厳しく叱責しました。その後輩は評判も悪く、周りも常に不満を抱えていたこともあり、Aさんとしては周囲の代弁、且つ妥当な教育指導の一環と自負してます。親しい同僚達にも後輩の批判、自分の正当性を話して同意してもらい満足していました。

 

その後、叱責された後輩がパワハラとして事実×2倍に盛り社内の相談窓口等に申請します。(この場合、申請する側は必ず事実を誇張します)

こうなると、当事者の管轄部門長や上司に連絡が行き、事実関係の調査が始まりますので、関係者周辺の聞き込みになります。

当然親しい同僚達も聞き込み対象になりますが、この時にAさんの味方をしてくれると思いますか?

 

答えは「敵にはなりません」「味方にもなりません」

 

むしろ普段Aさんに対して思う「負の部分」「直して欲しい部分」が話されることになります。

何故かと言いますと、友人じゃありませんから無条件で感情的に擁護するなんてことはなく、第三者として冷静に意見を述べるからです。その上匿名で保護されますから尚更ですね。

 

そしてAさんは親しい同僚達が事実関係を確認されていることは判りますから、当然自分の正当性を話してくれていると思ったりしている訳ですが、部門長と上司に呼ばれ事実関係確認の結果を聞かされると・・・

①「普段から言い方に問題があると思っていた」
②「上司や会社に対する批判が多い」
③「後輩を悪者にして自分を正当化している」
④「当人の接し方に問題があると思う」・・・等々

この様な話になり、しかも普段から批判等を話したりしていれば聞き込みで同内容が3人から聞けるのですから、「そんな事は言ってない」は通じないので、ここで会社や上司の批判を迂闊に話していたことに猛烈に後悔してこうなります。

もしこの時に適正な距離感を保って接していれば、少なくとも②~③の話は出てきませんし、①や④は話があったとしても「そう思う」レベルなのでAさん自身の言い分にも耳を傾けてもらえ、適切な話し合いに繋がります。

残念ながら周囲より事案に対する肯定材料ばかりなので、120%クロ判定され、Aさんの言い分は全く通らず、然るべき人事処分が下されるという事になります。

その後、事が済めば同僚達は何事も無かったように過ごすだけです。もちろんAさんに対して配慮や気遣い等ありません。何故なら「自分には関係無いこと」だからです。

 

同僚達が酷いと思いますか?

 

決してそんなことは無く、会社員として聞き込みに対し「客観的に見て思うことを率直に話をした」だけですから、役割を全うしてるだけで何一つ落ち度はありません。

そして「利」にならない話や相手は「害」としか見ません。

ドライに感じますが「仕事する為の仲間=同僚」とはこの様な間柄だと私は解釈しています。

利害が一致してこそ、仕事の成果を上げる為に共に協力していけるものと思います。

 

人間関係は大なり小なり損得関係で成立してる所があって、無償の関係が成立するのは「家族や旧知の仲の友人、恋愛対象」のみです。

その為、同僚に無償関係を求めれば破綻しますから、保つべき距離感は「Fifty(自身)-Fifty(相手)」お互い50%の表面的な部分で付き合い、残り50%をお互い内に秘めるということだと思います。

 

3.同僚との付き合い方

ここまで書いた内容と矛盾してるようですが、同僚に対して気を許したり心を開いたりする事自体は全然問題ありませんし、むしろ円滑な人間関係を構築する上では必要になることもあります。

但し、自分と同じことを相手に求めて「深入り」しようとすれば嫌われますのでご注意ください。

又、敵も味方もないフラットな関係なので相手の弱みを握れない以上、自分の弱みになる様な話(愚痴や批判等)はしない、便乗しないこと徹底して一線を引いておけば、足元を掬われるようなことにはならないと思います。

会社での付き合いである以上「自分が思う程、相手は思ってない」ものです。もし一蓮托生の間柄なら思う存分に言い合っても良いと思いますけどね。

 

当たり前のことですが「友達ではない」ということを意識さえしていればお互いに同僚として良い関係が築けると思います。




以上、これまでの経験から持論を述べてみましたが、色々なケースがあると思いますし、本音で語り合える様なより良い関係が構築出来てることもあるでしょうから、こんな事例や考え方も一例としてあるんだなぁと思って読んでいただけたら幸いです。

Ryo

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