こんにちは、Ryoです。
ExcelVBAではライブラリに対し参照設定を行いますが、それらの内容をReferencesプロパティを使用して簡単に取得して一覧表示することも可能なので、今回はその内容について書いていこうと思います。
1.サンプル概要
現在の参照設定は以下画像の通りとなっています。
この参照設定情報を取得し、メッセージボックスで表示します。
2.サンプルコード
Sub Sample1() Dim msg As String Dim ref As Object '全ての参照設定に対し処理を実行 For Each ref In ThisWorkbook.VBProject.References With ref '参照設定の名前/説明を取得する 'vbCrLf(改行)を行うことでメッセージボックスの '一覧表示がわかりやすくなる msg = msg & "参照設定 :" & .Name & " 説明: " & _ .Description & vbCrLf End With Next '取得した一覧をメッセージボックスで表示する MsgBox msg End Sub
このサンプルで使用しているReferencesプロパティは参照設定されているライブラリのコレクションを返します。
構文:オブジェクト.References
このReferencesプロパティを使用し、現在参照設定されているライブラリの名前(Nameプロパティ)、説明(Descriptionプロパティ)を取得してメッセージボックスに表示しています。
ちなみに、このReferencesプロパティは「セキュリティ設定」で「VBAプロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」項目のチェックボックスが「オン」になっていなければ使用できませんので、ご注意ください。
3.まとめ
エディタ画面から参照設定を確認すれば済むのですが、VBAで処理している案件が多くなってくると都度確認するのも大変なので、簡単に確認できるようにボタンを設置/登録しておくと便利だったりします。
利用機会が限られると思いますが、知っておくと何かと便利なこともあると思います。
以上、参照しているライブラリ一覧を取得する方法についてでした!今回の記事が何かの参考になれば幸いです。
Ryo